
筆者の人生を変えた、アイスランドとの出会いについて紹介するよ!
あなたは「アイスランド」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
- とにかく寒そうな国
- オーロラが見れる
- イギリスの上の方にある島
- 日本と同じ火山国
- アイルランドと違うの?
ざっと、こんな感じでしょう。
最近はインスタなどのSNSの普及によって、アイスランドの絶景写真を目にする機会も多くなってきました。
その美しすぎる絶景から、行くと人生観が変わる国として紹介されることも多いですね。
筆者も2011年の大学3年生の頃にアイスランドと出会い、人生が大きく変わった一人です。
本記事では筆者のアイスランドとの出会いと、当ブログに込めた思いを伝えていきます。
- 筆者がアイスランドと出会って人生が変わった話が分かる
- 筆者が当ブログで伝えたいことが分かる
初めて挫折を経験した大学時代とアイスランドとの出会い


僕は小さい頃から勉強の成績はそこそこで、受験では失敗することなく国公立大学に入学。
順風満帆に就職をして、みんなと同じ人生を送るはずでした。
しかし突然の異変から自分を見失い、どん底に突き落とされることに。
そんな落ち込んでいるときに偶然出会ったのがアイスランドでした。
就活は全滅、言葉が出なくなった大学時代
順調だったはずのレールから外れ始めたのは大学3年生の頃。
大学3年生といえば、いよいよ就職活動が始まる時期ですよね。
僕は将来やりたいことが明確でなかったため、どの業界を目指せば良いのか分からず、食品メーカーや金融機関、教育関連とあれこれ応募していました。
就職氷河期とも言われていた時期だったので、書類選考で落とされることも多く、何十社もひたすら受けることに。
ある銀行の集団面接まで辿りついた時のことでした。
面接官からの質問を受けて、順番に学生達が答えていき、自分の順番がやってきました。
そして突然、異変が起きたのです…
話はじめようとした瞬間、「あれ?何を話そうとしたんだっけ?」
そう、言葉が出てこなくなりました。
緊張のせいなのか、何なのか、頭が真っ白で訳が分からない…
結局、「すみません、話そうと思ったら頭から飛んでしまいました」とその場をしのぎましたが、当然のごとく不採用となってしまいました。
気を取り直して次の会社の面接を受けるものの、なぜかまた頭が真っ白に。
こうなったら、もう止まりません。面接をするたびに、記憶が飛ぶ症状がひたすら繰り返されます。
面接だけでなく、大学の講義を受けても数時間後には記憶から消えるようになり、ついにはほとんど常に頭が真っ白な状態に。
もう自力で治すことが不可能な状態に陥ってしまったので、病院で診察してもらったところ、うつ病と診断されました。
(面接で頭が真っ白になる症状は、後に生まれつきの障害によるものだと発覚)
人生で初めての挫折を味わいました。
こうして僕は内定が取れないまま大学4年生の夏を迎えることになり、諦めと絶望感に襲われる日々が始まったのです。
一方でアイスランド音楽の不思議な魅力に吸い込まれていく
僕が洋楽を聴き始めたのは大学2年生の頃。
日本人からは生み出せないような新しい音楽を求め、世界中の音楽を聴き漁ることにハマってました。
そしてちょうど就職活動を始めたころ、YouTubeでアイスランド出身のSigur Rósというアーティストに出会うことになったのです。
当時聴いたのがGlósóliという曲。
聴いたことのない美しい音に、壮大でドラマチックな曲展開、心が洗われるような感覚に浸りました。
動画ではアイスランドの美しい風景の中を、子どもたちが崖からためらうことなく羽ばたいていく姿が映し出されています。
日本人の感性からは、全く想像もつかないような発想の音楽と動画。
みんな同じスーツを着て会社説明会を受けているような日本と、全く異なる世界観に僕は心を惹かれました。
「アイスランドってどんな国なんだろう?」
今までそれほど海外に興味を持ったことがありませんでしたが、初めて他国の文化を調べてみることに。
Sigur Rósの他にも、アイスランドで有名なアーティストといえばBjörkがいますね。
Björkも独特な世界観で、以前にCDショップで試聴して即購入を決めたことがありました。
アイスランドの人口はたった30万人程度。日本では東京の中野区だけで30万人います。
なぜアイスランドのような小国から、独特な感性を持ったアーティストが次々と輩出されているのか不思議で仕方がない。
ますます興味を持って調べることにしました。
初のアイスランド一人旅が人生を変えるきっかけに(2012年)


アイスランドのことをネットで色々調べていくと、オーロラや巨大な温泉にカラフルでポップな街並みなど、興味深いスポットがたくさん。
しかし、当時の旅行用のガイドブックは英語で書かれた「Lonely Planet」ぐらいで、参考になる書籍は他にありません。
でも、「アイスランドに行ってみたい!Sigur Rósの世界観を直接肌で感じてたい!」
そんな気持ちが高ぶり、気づいたときには7日間で45万円もするツアーに申し込んでいました。
初めてのオーロラとの出会いからフォトグラファーへ
抗うつ薬と睡眠導入剤を飲む日々を過ごしていた2012年9月、ついに僕はアイスランドの地に降りました。
夜が明けてゴールデンサークルと言われる観光スポットの数々を巡る日のことでした。
バスに乗って15分ぐらいで目にしたのが、以下のような風景。


「本当にSigur Rósの世界がここにあった!」
美しい山々に壮大な風景、ゲームのファイナルファンタジーのような世界に、ただただ興奮してばかりでした。
そして、次々と絶景スポットを案内されます。




迫力のある滝にかかる大きな虹、360度どこを見ても絶景しかない世界に、僕はただただ圧倒される。
そして、待ちに待ったオーロラのツアーへ参加する時間がやってきました。
バスに乗り込んで、窓から夜空をじっと眺めます。
車内からは見えませんでしたが、ガイドさんから突然降りるように指示が出ました。
台風のようなとても強い風が吹いているなか、僕は外に出て空を見上げてみます。
すると夜空には、ゆらゆらとカーテンのように揺れるオーロラの姿が。
初めて見るオーロラの美しさにただただ感動。
そのとき、ふと突然思ったのです。
「いま、目の前に広がるオーロラの写真を撮りたい!」
しかし、僕は親から借りた安いコンデジしか持っていません。
残念ながらオーロラの写真を撮ることを諦めましたが、いつか必ずカメラに収めることを決心しました。



初オーロラの写真が撮れなかったことが、後に人生を変えていくきっかけに!
どん底に落ちた後に前進し始めた
アイスランドの旅は、抗うつ薬と睡眠導入剤を飲むことを忘れてしまうぐらい、充実した7日間でした。
しかし、旅を終えた直後に僕は原付バイクでスリップ事故を起こし、持病の腰痛を急激に悪化させてしまったのです。
酷い腰痛のため立って歩くのは数分が限界。
ついに僕は原付バイクに乗れなくなって、大学を不登校になってしまいました。
気づいたときには10月末。無理に就職するか、就職留年をするか、このまま卒業するか毎日悩み続ける日々…
そんなある日、大きな出来事がありました。
なんと、Sigur Rósの来日公演が発表されたのです。
その時、不思議なぐらいスーッと将来への迷いが無くなったことを今でも覚えています。
「来年は就職留年をして、Sigur Rósの来日公演を必ず見に行く!」
そう決心して、数週間後には一眼レフカメラを購入して、練習を始めていました。
写真関連の会社に就職が決まる(2013年)


うつ病と腰痛から回復して迎えた、大学5年生(留年1年目)の春。
前年と同様、就職活動をしてみるものの、なかなか面接が上手くいかず落ちることが多かったです。
でも、なんとか一社から内定をもらうことに成功。
内定を貰うことによって、完全復活を遂げるのでした。
2013年6月に写真関連の会社に就職が決まる
2013年の5月、目に留まったのは従業員30名程度の写真関連の会社。
当時は、すっかり一眼レフにハマっていて、「趣味に関することを仕事にしたら楽しいだろうな」という考えのもと、写真関連の会社を受けることに。
なんとか面接も上手く行って無事に内定を頂きました。
写真を趣味として活動していることが評価されたのでしょう。
国公立大学卒業という新卒カードを使って、30名程度の小さな会社に入ることは、周りからの批判もありました。
しかし、何よりも自分の心が軽くなったことが背中を強く押し、批判は振り切ることに。
「アイスランドをきっかけに始めた写真で、将来への道が開けた」
ここから私がアイスランドに恩返しをしたいと思うように気持ちが変化し始めました。
アイスランドを通して叶えたい3つの夢
色々とありましたが就職先が決まり、僕はアイスランドに関して3つの夢を叶えたいと思うようになりました。
- アイスランドに再訪してオーロラの写真を撮る
- 写真を通じて、アイスランドとの架け橋になる
- アイスランドでSigur Rósの生ライブを観る



後に全ての夢を叶えることに!
アイスランドに再訪してオーロラの写真を撮る
先述したように、初めてのアイスランド旅でオーロラが撮れなかったことが悔しく、写真を本格的に始めることになりました。
なんとしてもオーロラを自分のカメラに収めたい。
写真を通じてアイスランドとの架け橋となる
アイスランドをきっかけに写真に興味を持ち、就職まで辿りついたことを回想する度に、何か恩返しをしたいという気持ちが強くなってきます。
特にSigur Rósをはじめとするアーティスト達への想いが強く、できることならアイスランド出身アーティストの来日ライブで撮影をやってみたい。
アイスランドでSigur Rósの生ライブを観る
アイスランドへ行くきっかけとなったSigur Rós。
一度でいいから、彼らの故郷であるアイスランドで生ライブを観てみたい。
思い描いていた夢が現実に


就職が決まってから、さらに精神的にも肉体的にも回復してきて、いよいよ様々なチャレンジをしていきます。
就職留年時にはアルバイトや、政治や文化などの勉強に取り組みつつ、コツコツとお金を貯めていきました。
そして、卒業旅行として行くことに決めた2度目のアイスランド旅や、写真業界で働きつつ交友関係を広げることで、夢が現実になっていくのです。
オーロラの写真を撮ることに全力を注いだアイスランド旅(2014年)
2014年の2月、大学卒業前の旅行として2度目のアイスランドへ行くことになりました。
周りに一緒にアイスランドに行く人はいないので、航空券からホテルまで全て自分で手配をすることに。
ツアーではなく、個人手配の完全な一人旅は初めての経験でした。
今回の目的はもちろん、アイスランドでオーロラを撮ること。
アイスランドで撮ったことが分かるような写真を追い求めた結果、首都レイキャビクを象徴するハットルグリムス教会を入れて撮ることに決めました。
ホテルはハットルグリムス教会のすぐ傍にあるGuesthouse Sunnaに宿泊して、毎晩空を眺めることに。
3日目の夜、ついにオーロラが現れました。その時に撮ったのが以下の写真です。




レイキャビクの街を覆うように広がるオーロラに、ただただ感動するばかり。
行く前から思い描いたオーロラとハットルグリムス教会のコラボも、しっかりとカメラに収めました。
初訪問をしたときの悔しさを晴らせた瞬間でした。
アイスランド出身アーティストの来日公演の撮影スタッフへ(2015年~)
2014年の初めごろ、僕はアイスランド音楽のトークイベントに参加しました。
そのトークイベントで知り合った人たちと一緒に飲みに行って、アイスランド関連の交友関係を少しづつ広げることに。
ライブ会場でアイスランド関連の友人と遭遇することを繰り返すうちに、ある日ライブ主催者から撮影スタッフとして手伝ってくれないか頼まれたのでした。
普通であれば、お客さんとしてライブを観ることしかできません。
しかし、「写真を撮れる」というスキルを持っていることで、偶然にも声をかけてもらえたのでした。
詳細は伏せておきますが、初めてライブ撮影にチャレンジをしたのが2015年のこと。
2016年には、日本の音楽フェスへの出演経験もあるアーティストの撮影も。
撮影だけでなく、ライブ会場の設営をしたり、送迎をしたりと、自分がアイスランドとの架け橋になっていることを実感しました。
そう、2つ目の夢を叶えたときでした。
ライブの前後にアーティストと一緒にご飯を食べたり、お出かけをしたりといった経験も本当に思い出深いですね。
それから現在に至るまで、毎年数名のアーティストの撮影を行っています。
念願のSigur Rósライブ参戦とアーティストと共に過ごした大晦日(2017年)
僕がアイスランドと出会えたきっかけになったSigur Rós。
2017年の年末に、彼らの故郷アイスランドでライブが開催されるのが決まりました。
僕は2016年にもアイスランドに行っていたので2年連続となりましたが、Sigur Rósのライブとなれば話は別です。
4度目のアイスランドに行くことにしました。
開催場所は斬新なデザインの現代建築として、その美しさから目を引かれるHarpa。


Sigur Rósを現地で見ることだけは、生涯絶対にできないだろうと思っていただけに、会場に到着してから興奮が止まりません。
日本で聴いたときには感じなかった、様々な感情が湧き上がってきます。


「人生で最高のライブで、これ以上のライブは2度と出会えない」
今までの人生を振り返って、最高潮に達した瞬間でした。
ライブが終わった翌日の大晦日、僕と同じくSigur Rósを見に来た友人に誘われて、あるアーティストの家に急遽行くことに。
そう、2016年に僕が日本で撮影したアーティストの家です。
英語は苦手で上手く話せる自信がありませんでしたが、お邪魔させて頂きました。
たくさんのご馳走とお酒を振舞ってくれて、本当に嬉しさでいっぱい。
アイスランドに出会えたことにひたすら感謝です。
アーティストの家を後にしたら、最後にハットルグリムス教会から打ち上がる年越し花火を見てフィニッシュ。


一般人が街中で花火を打ち上げるので、とてもクレイジーで危ないです(笑)
でも、本当に楽しかった。
2017年の年末は、かけがえのない思い出で溢れていました。
筆者がブログに込める想い


ここまで、アイスランドと出会って人生が前向きに変わり、いろいろな人と関わってきた体験談を話してきました。
そんな僕は現在ブログを書いています。
どうしてブログを書いているのか、読者にどうなってほしいかを伝えていきます。
海外に行って非日常を体験してほしい
僕の場合、もともと写真については撮ることはもちろん、見るのも好きではありませんでした。
しかし、アイスランドでオーロラを見て、「写真を撮りたい!」と思った気持ちが、自分を前進させ日常を変えました。
このように、海外のような非日常の世界に行くことによって、普段では思いもしないような感情が湧き上がり、自分を変えることがあります。
あなたも、もし何か悩みを抱えていることがあれば、海外に行くことで解決策が見つかるかもしれません。
もちろん悩みを抱えていなくても、今までにない新しい価値観に出会えるかも。
今はコロナで海外に行くことは難しいですが、いつか旅で非日常を体験すると良いでしょう。
マイルがあればどの国へ行くことも叶えられる
海外に行きたくても、「そんなお金持ってない!」という方もいることでしょう。
僕の場合は学生のときに旅行だけで、トータル120万円も使いました。
当時は実家暮らしだったからお金が貯まりやすく、自由に使えた点が大きかったです。
じゃあ、一人暮らしをしている学生は金銭的に諦めるしかないのか。
家族がいる家庭では、お金がかかりすぎて無理なのか。
そんなことはありません、諦めないでください。
当ブログでは、お金を極力かけずにマイルを貯める方法を紹介しています。
ちゃんと実施すれば、2年以内に家族4人分のハワイの航空券を獲得することだって可能。
コロナ後に充実した旅ができるよう、今から準備を始めると良いでしょう。
あなたの人生が、旅で良い方向に変わりますように。