
アイスランドのおすすめアーティストを教えてほしいな!
今回はこういった要望に応えます。
あまり音楽に興味が無い人からすると、アイスランドといえば自然ばかりが注目されがち。
しかし、アイスランドは人口がたったの30万人程度であるにも関わらず、多くの世界的アーティストを輩出しています。
最近では、日本の音楽雑誌でも取り上げられる機会が増えてきました。
筆者もアイスランド音楽のファンの1人であり、アイスランド出身アーティストのCDだけで100枚以上所有しているほど。
聴くだけではなく、来日アーティストのライブのお手伝いをさせてもらっていて、アイスランドのミュージックシーンには関わっております。
そんな筆者が選ぶ、アイスランド初心者向けの聴くべきアーティストを紹介していきます。


- アイスランドのおすすめアーティストが分かる
- アイスランド初心者が聴くべきアルバムが分かる
アイスランドのおすすめアーティストその1「Sigur Rós」
まず紹介するのが、筆者が最も好きなアーティストであるSigur Rós(シガーロス)。
現在のメンバーは、ヨンシー・ビルギッソンとゲオルグ・ホルムの2名で構成されています。
Sigur Rósのバンド名は、アイスランド語で「勝利の薔薇」という意味を持ち、シンガー兼ギタリストのヨンシーの妹の名前から付けられているとのこと。
Sigur Rósは、他のどの音楽とも似ていない個性的なアーティストで、ポストロックというジャンルを代表するバンドの1つでもあります。
まるでアイスランドの大自然を表しているような、壮大で神秘的な美しい音楽が特徴です。
公式の動画でも、所々にアイスランドの自然が映し出されていて、とても音楽にマッチしています。



アイスランドの自然を眺めながら聴くと、心がとっても癒されます!
初心者におすすめなアルバムは「Takk…」。
Sigur Rósのアルバムは、初心者には難解で聴きづらいのが多いのですが、比較的聴きやすいのが「Takk…」。
映画「宇宙兄弟」でも、「Takk…」に収録されているHoppipollaという曲が使われており、私たち日本人にとって意外と身近な音楽であることが分かります。
一度聴いたら、きっとアイスランドに興味を持ってしまうに間違いありません。
アイスランドのおすすめアーティストその2「Of Monsters and Men」
Of Monsters and Men(オブモンスターズアンドメン)は2010年に5人で結成され、その年でアイスランドで開催されたバンドコンテストで優勝した実績を持つアーティスト。
特にファーストアルバム「MY HEAD IS AN ANIMAL」は、アメリカのビルボード・チャートで初登場6位を記録するなど、世界的にもヒットしています。
「MY HEAD IS AN ANIMAL」は、まるでアイスランドの自然やファンタジーな世界を彷彿させるようなサウンドです。
前半は軽快で美しいポップが収録されていて、ドライブ中に流す音楽としてもマッチします。



アイスランドの現地バスツアーでも、Of Monsters and Menの曲を流してくれるドライバーさんが多いよ!
Sigur Rósなどに比べると、アイスランド音楽の初心者でも受け入れやすい軽快さがあるので、初めての1枚としておすすめです。
日本にもライブで来日することが度々あるので、是非チャンスを逃さないようにしましょう。
アイスランドのおすすめアーティストその3「Ásgeir」
Ásgeir(アウスゲイル)はファーストアルバム「Dyro i dauoapogn」でデビュー後、アイスランド国内で爆発的に売れた国民的アーティストの1人です。
なんと、その売上枚数はアイスランド国民の10人に1人がÁsgeirのアルバムを所有するほど。
レイキャビクの街では、Ásgeirの曲を流しているお店が多数あります。
美しいファルセットの歌声が特徴的で、アイスランドらしい哀愁を帯びた曲を中心としています。



寒い冬に、こたつの中でコーヒーでも飲みながら聴きたくなるような音楽!
Ásgeirは日本にも何度も来日していて、今後もフジロック等のフェスに出演する機会があることでしょう。
アイスランドのおすすめアーティストその4「Ólafur Arnalds」
最後に紹介するのが、Ólafur Arnalds(オーラヴル・アルナルズ)です。
Ólafur Arnaldsも筆者が大好きなアーティストで、長年聴き続けているアーティストの1人。
曲のジャンルは『ポストクラシカル』で、クラシックとエレクトロニカの手法を融合させた音楽です。
近年注目を浴びているポストクラシカルですが、その最重要アーティストと評されるのがÓlafur Arnalds。



彼もまた、アイスランドらしい哀愁が漂う繊細な曲を作るのが特徴だね!
元々はÓlafur Arnaldsは坂本龍一のファンで、ヘビメタバンドのドラマーをやっていたとのこと。
二十代で一気に飛躍を遂げ、憧れの坂本龍一のヨーロッパ公演のサポートをするなど、活躍の場を広げています。
どのアルバムもおすすめしたいのですが、初めに聴く1枚を選ぶとしたらデビューアルバムの「Eulogy for Evolution」。
筆者は「Eulogy for Evolution」に収録されている「3055」の曲展開に圧倒され、彼のファンになったことを強く覚えています。
アイスランドの音楽を聴いてみよう


アイスランドのおすすめアーティストを紹介してきました。
今回紹介してきたアーティストに共通している点は、アイスランドの大自然や気候をイメージさせるということ。
まだまだ他にもBjörkやmúmといった、世界的に活躍しているアーティストが数多くいます。
アイスランドの音楽を通して、自然や文化などへの理解を深めていけば、きっとアイスランドの魅力をもっと深掘りしたくなることでしょう。