
マイルってなに? たくさん貯めると飛行機に乗れるイメージあるけど、具体的に知りたいな!
今回はこういった要望に応えます。
あなたは「マイル」という言葉を、ときどき周りから聞きませんか?
旅行好きの友人や、会社の同僚、テレビなどで耳にすることがあるでしょう。
芸能人でいうと、出川哲郎さんやイモトアヤコさん、ケンドーコバヤシさんといった方々も、マイルを貯めていると話していますよね。
でもマイルという言葉は知っていても、具体的にどういった仕組みで、何に利用できるのか。
実は、ほとんどの方は知らないのでは?
筆者の周りの人たちも、「マイルをたくさん貯めると飛行機に乗れる」というイメージは持っているものの、イマイチ分からないという方が大多数。
そこで本記事では、マイルのことをゼロから知りたい方向けに、マイルの基礎知識を解説していきます。
マイルの概要から、魅力・貯め方まで、幅広く学びたい初心者に読んでほしい内容です。
それでは解説していきます。
- マイルの基礎知識が学べる
- マイルの注意点が分かる
- マイラーに向いているタイプの人が分かる
マイルとは?


マイルとは何かについて解説していきます。
「マイル」と呼ぶから分かりにくいのですが、簡単にいうと「ポイント」と同じ。
楽天ポイントやTポイントなど、世の中には色々なポイントプログラムがありますが、マイルは航空会社が取り扱うポイントプログラムのことです。
マイルという言葉自体は、英語の「mile」から由来していて、1マイル=約1.6kmという単位です。
マイルは飛行機の搭乗距離に応じて貯まるので、ポイントではなくマイルと名付けられたのでしょう。
言葉の説明はこのぐらいにして、中身を具体的に解説していきます。
マイルの特徴
マイルが他の多くのポイントプログラムと大きく異なるのは、1マイル=2円以上の価値がある点です。
マイルの価値は2円以上としましたが、使い方によっては、1マイル=12円にもなります。
レバリッジ(テコの原理)が利くのが、マイルの最大の特徴ともいえるでしょう。
他のポイントでは、ここまで価値が変動するポイントプログラムはありません。
マイルの最も大きな魅力の一つですね。
マイルとマイレージの違い
「マイレージ」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。
マイルとマイレージは何が違うのか。似ているようで異なります。
- マイル:貯めるポイントのこと (例:ANAマイル)
- マイレージ:ポイントプログラムの仕組みそのもの(例:ANAマイレージクラブ)
楽天に例えると、楽天PointClub(ポイントプログラム)の中で貯まるポイントが、楽天ポイント(貯めるポイント)といった感じですね。
当サイトで主に取り上げるANA(全日空)では、ANAマイレージクラブというポイントプログラムの中で、ANAマイルが貯まります。
以下、マイレージのことをマイレージプログラムと呼びます。
マイルを貯められる航空会社
世界にはマイルを貯められる航空会社がたくさんあります。
日本在住者が利用しやすいマイレージプログラムは以下の4つです。
- ANA(日本):ANAマイレージクラブ
- JAL(日本):JALマイレージバンク
- ユナイテッド航空(アメリカ):マイレージプラス
- デルタ航空(アメリカ):スカイマイル
日本の航空会社を代表するANAとJALのマイレージは、一度は聞いたことがあることでしょう。
>>ANAマイルとJALマイル、始めるならどちらにすべき?【比較】
ユナイテッド航空とデルタ航空は、アメリカの会社です。
「アメリカの会社のマイルを貯めたところで、日本では使いにくいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも、ANAとユナイテッド航空は「スターアライアンス」という航空連合に属しています。
同じ航空連合に属していれば、別の会社であってもマイルを利用可能。
つまりユナイテッド航空のマイルを利用して、ANAの飛行機に乗ることができるのです。
ANAマイレージクラブとは
当サイトでメインで紹介しているANAマイレージクラブについて、深く掘り下げていきましょう。
その名の通り、ANA(日本航空)が取り扱うマイレージプログラムです。
ANAマイレージクラブで貯まるポイントのことをANAマイルと呼びます。
ANAマイルを貯めることで、飛行機の航空券との交換はもちろん、ネットショッピングや電子マネーへの交換など、使い道は様々です。
入会金・年会費は無料で、18歳以上の方であれば入会可能。
オススメの入会方法は、ANA系のクレジットカードを友達紹介で発行することです。
ANAマイルの主な使い方


ANAマイルの主な使い方を紹介していきます。
たくさんの使い方がありますが、代表的な方法のみをピックアップします。
- 特典航空券と交換
- 座席のアップグレード
- ホテルの宿泊代やクーポンと交換
- ANAのショッピングサイト
それでは順番に解説してきます。
特典航空券と交換
ANAマイルの醍醐味といえば、やはり特典航空券との交換。
これからマイルを始める方にとっては、特典航空券という言葉は馴染みが薄いことでしょう。
特典航空券とは、マイルと交換して獲得できる航空券のことを指します。
国内線だけでなく、国際線の航空券も獲得することができます。
他にもANAマイルには様々な交換方法がありますが、最もお得と言えるのが特典航空券との交換です。
先述しましたが、同じ航空連合に属していれば、別の会社であってもマイルを利用可能。
よってANAマイルを使うことで、アシアナ航空やタイ国際航空といった、他の航空会社の特典航空券を獲得できます。
>>ANAの10,000マイルで特典航空券はどこまで行ける?
座席のアップグレード
ANAの国際線においては、座席のアップグレードができます。
- エコノミークラスからプレミアムエコノミー
- エコノミークラスからビジネスクラス
- ビジネスクラスからファーストクラス
普段の旅をワンランク上のリッチな旅にすることができます。
ただし、通常の航空券を現金で購入してアップグレードするよりも、はじめから上のランクの特典航空券を獲得するほうが、さらにお得ですね。
ご利用の際は、アップグレード前の航空券を購入する必要があるので、注意しましょう。
ホテルの宿泊代やクーポン
ANAマイルはホテルの宿泊代やクーポンに交換することができます。
ANAグローバルホテルでは、国内・海外のホテル350,000軒の宿泊代として、マイルを利用できます。
特典航空券と交換できるほどのマイルが無い場合は、ホテル代として有効利用するのが良いでしょう。
ANAグローバルホテルの他にも、1円=1マイルから利用できるANAトラベラーズホテル、20,000マイルから交換できる宿泊クーポンなどもあります。
ANAのショッピングサイト
ANAマイルはANAのショッピングサイトである、A-styleで利用することもできます。
ANAオリジナル商品を購入したり、旅行以外の日用品を買うのに便利です。
1マイル=1円から買い物で利用できるので、余ったマイルの使い道としてオススメですね。
交換先としての優先度は低いですが、余ったマイルを柔軟に使える方法として覚えておきましょう。
ANAマイルの貯め方


憧れの航空券を手に入れるために、マイルはどうやって貯めれば良いのか。
マイルの貯め方はたくさんありますが、筆者が主に実践しているのは以下の3つです。
- 飛行機に乗って貯める
- クレジットカードで貯める
- ポイントサイトで貯める
飛行機とクレジットカードで貯めるのは代表的な方法ですよね。
ANA系のクレジットカードなら、利用額に応じてANAマイルが貯まります。
最近はキャッシュレス決済が広がりつつあるので、スマホ決済との連携も見逃せません。
しかし、あなたはポイントサイトを知っていますか?



僕もポイントサイトをメインに貯めているよ!
飛行機に乗ったり、クレジットカード決済で貯めたりする方法が「普通の貯まり方」ならば、ポイントサイトは「爆発的な貯まり方」といえるでしょう。
爆発的に貯まるヒミツを詳しく知りたい方は、別のカテゴリにて紹介をしています。
ANAマイルの注意点


ANAマイルを始める前に、押さえるべき注意点があります。
注意点は以下の4点です。
- 有効期限がある
- お得とは言えないマイル交換先がある
- 飛行機に乗ってマイルを貯めるのは大変
- 他人への譲渡はできない
それでは順番に解説していきます。
有効期限がある
ANAマイルには3年間の有効期限があります。
正確には、利用した月から数えて36か月後の月末です。
2021年7月14日に獲得したマイルは、2024年7月31日までが有効。
有効期限が切れてしまった場合は、そのまま失効となってしまいます。
せっかく貯めてきたマイルも、航空券まであと一歩のところで失ってしまっては台無し。
失効してしまうのは、何としてでも避けたいですよね。
アメックス系カードやダイナースカードを利用すれば、マイルの有効期限を実質無期限にすることができるのでオススメです。
お得とは言えないマイル交換先がある
マイルの交換先はたくさんありますが、お得とは言えない交換先が多いです。
上述しましたが、マイルには1マイル=2円以上の価値があります。



1マイル=2円未満の価値となる交換先は損をしてしまう!
例えば、以下のような交換先が挙げられます。
- ANA SKYコイン(1マイル=1.2円~1.7円)
- 提携ポイントへの交換(1マイル=1円)
- ANAマイレージモールクーポン(1マイル=1円)
特典航空券と交換するのに比べると損してしまいますが、余ったマイルの交換先として選ぶと良いでしょう。
提携ポイントへの交換を利用すれば、マイルを最終的に現金に交換したり、投資に回すこともできます。
マイルを使う際は本当にお得な交換先かどうか、じっくり見極めることが大切です。
>>ANAマイルのおすすめな使い方を紹介!1マイル=2円を超える使い方【比較】
飛行機に乗ってマイルを貯めるのは大変
マイルといえば、飛行機に乗って貯めるのが最もポピュラーですよね。
でも、飛行機に1回乗って貯まるマイルはごく僅かです。
例えば国際線の特典航空券で、必要マイル数が最も少ないのは韓国とウラジオストクですが、ローシーズンでも12,000マイルが必要です。
韓国とウラジオストクに行くためには、どれほど飛行機に乗る必要があるのか。
- 東京(羽田・成田)→沖縄(那覇):約1,000マイル → 12回の搭乗が必要
- 東京→ニューヨーク:約6,700マイル → 2回の搭乗が必要
海外ならまだしも、国内線のフライトだけでマイルを貯めるのは大変であることが分かります。
仕事ならまだしも、旅行等のプライベートだけでは非常にハードルが高いですよね。
よって飛行機のフライトよりも、クレジットカードやポイントサイトで貯めることのほうがオススメです。
他人への譲渡はできない
ANAマイルは基本的に他人への譲渡ができないと思ってください。
ただし、ごく一部の方法では譲渡を可能にすることができます。
また、他人に譲渡はできませんが、家族と一緒に使うことは可能です。
家族でANAマイルを合算して旅行に行けることは覚えておきましょう。
>>ANAマイルは家族や友達、彼女と一緒に使える?【家族はOK】
マイラーに向いているタイプ


マイルを貯めるのには向き・不向きがあります。
本気で貯めるためには、日頃の生活からマイルを貯めることを意識することが大事。
そこで、マイルを貯めるのに向いているタイプを3つ紹介します。
- コツコツと地道な努力ができる
- PCやスマホの操作に慣れている
- スケジュール管理が得意
それでは順番に解説していきます。
コツコツと地道な努力ができる
コツコツと作業をするのが得意な人は、マイルを貯めるのに向いています。
マイルを最も効率良く貯められるのはポイントサイトの利用です。
普段の買い物や旅行の予約をする際に、ポイントサイトを経由する一手間を加えます。
ポイントサイトを経由するのが面倒だと、マイルを貯める効率が落ちてしまいますね。
他にも日頃からクレジットカードを利用するなど、毎日の生活からマイルを意識できる人は向いていると言えます。
PCやスマホの操作に慣れている
マイルの交換手続きやポイントサイトでのポイント移行手続きは、基本的にPCやスマホで行います。
つまりPCやスマホの利用が必須です。
操作が苦手だと交換手続きが面倒でストレスになり、マイル離れしてしまうかもしれません。
PCやスマホを扱うことに慣れていれば、スムーズに手続きができますね。
スケジュール管理が得意
スケジュール管理が得意な人の方が、マイルを貯めるのに向いています。
一見関係がないように思えますが、とても重要。
なぜなら、マイルには3年の有効期限があって、期限を過ぎると消失してしまうからです。
クレジットカード利用額とマイル還元率から、毎月どれだけのマイルが貯まるか計算ができます。
ポイントサイトの利用も、どんな案件をこなすか予定を立てれば、おおよその獲得マイル数は把握できるはずです。
いつまでにどれだけのマイルを貯めるか目標設定をして、実践していきましょう。
ANAマイルで目標設定が必要な理由、目標設定の仕方は以下の記事で詳しく解説しています。
>>ANAマイルで目標設定が大事な理由・目標設定の仕方はこちら
ANAマイルを始めてみよう


ここまでマイルの仕組みを解説してきました。
マイルはに対して難しそうなイメージをお持ちの方も、どんな仕組みなのか理解して頂けたことでしょう。
マイルには、1マイル=2円以上の価値になるなど、他のポイントプログラムではなかなか無いような魅力があります。
ANAマイルの貯め方の裏ワザを知りたい方は以下の記事も参考にしてください。